会場入り口、昨年12月に撮影された88歳のジローの写真が来館者を迎える「花の女 フランソワーズ・ジロー展」。
このたび6月3日まで会期を延長することになりました。
今でも十分に美しく、高い品性を感じさせるフランソワーズ・ジロー。その凛とした生き方は、容姿や作品にあらわれています。
これまで日本では、欧米で活動する彼女の作品を見る機会はほとんどありませんでした。本展では、パリ、ニューヨークで集荷された1942年から2008年まで、66年にわたる50点余りの作品がご覧いただけます。
色彩の画家ジローはピカソよりマティスに影響されたと語ります。鑑賞者は、会場にあふれる豊かな色彩と作品の生命力に圧倒されることでしょう。
世界的ベストセラーとなった『ピカソとの生活』(1964年)、『マティスとピカソ 芸術家の友情』(1990年)の著者である彼女の作品を待望していたピカソファン、マティスファンは興味津々、関西方面など遠方からも来館されています。
美術ファンばかりではありません。ピカソとマティス、20世紀美術の巨匠二人を知る最後の証人に報道各社も注目しています。
昨年12月の作家インタビュー(和英)を収録したカタログ(800円)
4日間の延長(5月31日月曜日も開館)ではございますが、20世紀美術の証人、フランスワーズ・ジローの展覧会に是非ご来館ください。(KA)