ご好評をいただいております「画家 岸田劉生の軌跡」展。
関連イベントとして、当館副館長萬木(ゆるぎ)による講演会が1月25日に開催されました。
「岸田劉生と麗子」と題された講演会では日本の近代絵画に大きな足跡をのこした劉生芸術について、多角的に語りました。
娘麗子が生まれてからは、さまざまな麗子像を描き、作品の変遷と新たな展開についても言及しました。
主な三つの絵の主題として、
「風景、静物、麗子像が3重らせんのように前へ進んでいった」
三つの林檎の静物画を取り上げ、
「これは自身、妻蓁(しげる)、そして娘麗子と重ね合わせている
のではないでしょうか」と述べました。
そして最後に「麗子十六歳之像」を取り上げ、
もうひとつの(左右逆向きの)ふくやま美術館所蔵の
「麗子十六歳之像」についても言及しました。
じつは、萬木は前ふくやま美術館副館長であり、ちょっとした裏話も聴けました。
展覧会の会期は四月十九日までで、
講演会は三月二十二日にも開催されます。
みなさまのご来館をお待ちしております。(KK)