11月8日(土)、講演会「フジタのアトリエ物語」が開催されました。
講師に、京都造形芸術大学准教授の林洋子先生をお迎えして、アトリエから広がるフジタの世界をお話いただきました。
林洋子先生(京都造形芸術大学 准教授)
1917年、フジタはモンパルナスで2番目の妻、フェルナンドと暮らし始めます。
フェルナンドとフジタ自身が描かれた「室内、妻と私」(1923年作)。白い壁を背に、フジタとフェルナンドがアトリエのテーブルに肘をついてこちらを見ています。壁にかかる色鮮やかな皿は、19世紀後半にフランス東部で作られたもの、典型的な図柄である花かごと雄鶏が描かれています。フジタは、よく蚤の市をまわり、このようなアンティークを買って部屋やアトリエを飾って楽しんでいたといいます。
フジタの作品から見えてくるさまざまなエピソードに、お客様も熱心に耳をかたむけていらっしゃいました。
笠間は紅葉の時期となってまいりました。
分館の春風萬里荘では11月22日、23日で「2008 魯山人野点茶会」を開催します。
展覧会も残りわずか。まだ「フジタとモンパルナスの仲間たち」展をご覧になっていないという方、春風萬里荘のイベントと紅葉と一緒に笠間をお楽しみいただいてはいかがでしょうか。(SR)