笠間日動美術館:学芸員便り

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■★1日画家体験 マグリット★

2014年01月24日

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◎実技ではリンゴをモチーフに制作しました!

1月11日 シュールレアリスムシリーズ

最後に取上げる画家となります、

ルネ・マグリットの講座が行われました。


ベルギー出身の画家で、

シンプルな画面の中に

写実のリアルと不思議なモチーフ構成が

わたしたちをひきつける不思議な世界をつくっています。


実技の時間、 講師よりアドバイスがありました。

「ふだんのリンゴのイメージにとらわれないように」


「意味や関係性からの解放をめざしてみよう。」

「ヒントは主体と客観、前と後、うちとそと、生命体と無機物など相反するものを考え方の方法にすること」

・・・一見むずかしそうに聞こえますが、
実際はとっても自由な発想を促しています。


「りんごの上に人が乗ってもいい。この部屋いっぱいの大きいりんごを
想像してもいいんだ」

皆様 各自りんごの使い方に個性が表れていました。

ご夫婦の作品をのぞかせて頂きました


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りんごの色を生かした作品「survivor」


静かな室内に白昼の事件が描かれています。

ちいさな青りんごが生き残りということです。


隣の旦那様の作品 「アイデンティティーを表現」した作品


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ケータイでしょうか?世界的に普及しているメーカーを思わせます。

マグリットの作品にも帽子をかぶった男性のモチーフがありますね。

かわって大きいりんご!


楽しそうに自転車でのお出かけを描いています。

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「孫が止まれなくて大きいりんごにぶつかりそう!


そこをおじいちゃんが止めているところ」


日常に則した発想からシュールな世界をつくりました。


りんごの顔が   モノトーンとうまくマッチして


いぶし銀な世界を作っています。


背景の山と田畑が私たちのすむ場所を感じさせます。


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富士山とりんごのコラボレーション

(企画展では2/11まで富士山の写真を飾っていますよ)

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3月は8日に マグリットの再講座が開催されます。


まだまだお申込み受付しております!


下記に詳細を掲載します。

1.開講日

第3回講座 ルネ・マグリット 再講座 3 月8日

2日程

午前10時-11時「画家の人生を学んで体験」
 一人の画家について、その生涯と作風を学びながら、作品への知的理解を深める。
午後1時-4時「画家の作風を制作で体験」
 画家の生き方から作品を生み出した力を見出し、制作を通して作風への体験的理解を深める。

3受講資格と申込受け付け

高校生から一般までとします。
理解しやすく親しみやすい内容を心がけます。
一講座の定員は30名とします。

規定の申し込み用紙を、
ファイルをダウンロード


ご持参、またはFAX(番号:0296-72-5655)かご郵送ください。


メールでのお申し込みの際は、お名前、ご住所、お電話番号を明記の上、
m-yamaguchi@nichido-museum.or.jpへお送り下さい。
定員になり次第申し込みを締め切らせていただきます。

4会場

笠間日動美術館パレット館5階

5費用

受講料は無料です。

材料費は受講生の負担とし、作品は持ち帰れます。
ただし入館料が必要です。受講生には断然お得な「友の会」への入会をお勧めいたします。

6講師

「画家の人生を学んで体験」
当館主任学芸員 櫻井 理紗子 


「画家の作風を制作で体験」
当館事務局長 大塚好雄

(元茨城県近代美術館首席学芸員、水彩連盟会員)

※材料について※

★ご参加の方にご用意いただくもの 


・鉛筆 4B位のやわらかいもの

・筆  油絵用の少し硬めの細筆
    丸筆・平筆(1-2本)

・アクリル絵の具 赤・青・黄・緑・橙・紫・白
(100円ショップなどの安いものでよい)

・キャンヴァス サイズ F4

☆マグリット参加の方☆ 必要なもの  リンゴ1つ

★美術館で当日ご用意するもの
・水

・牛乳パックのパレット

また、資料コピー、紙代含め、当日100円を集金させていただきます。


ご不明な点がございましたら、
担当:山口
TEL:0296‐72‐2160 FAX:0296‐72‐5655
メールアドレス:m-yamaguchi@nichido-museum.or.jp
までご連絡ください。