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■踊る道化 / ジョルジュ=ピエール・スーラ (1859-1891)

踊る道化 / ジョルジュ=ピエール・スーラ
制作年1887年
画法コンテ
サイズ24 x 31cm

ジョルジュ=ピエール・スーラ (1859-1891)

フランスの画家。1859年、パリに生まれ、1891年、同地で歿。19歳のとき、パリ国立美術学校に入学、アングルの弟子アンリ・レーマンの教室で学びました。しかし、アカデミックな線による素描に満足せず、流動的な光の効果を最大限にとらえようとしました。そしてシュヴルールやヘルムホルツの色彩や光学に関する科学的著書を読み、色彩の対比の原理や補色の関係を研究し、またドラクロワの光と色についても研究を深めました。
これを応用して、まず白黒の素描から始め、この頃、家族やパリ市民の日常生活の情景がコンテや木炭で多く描かれましたが、これらは油彩画の下絵となるものです。<<踊る道化>>も、おそらくこうした下絵と思われます。画面全体にひろがる明暗の配置や、絡み合ったような柔らかな線の表現によって、人物の動きが明暗のコントラストから浮かび上がってくるようです。
84年<<水浴>>は、サロンで落選しましたが、シニャックの注目をひきました。86年の<<グランド・ジャッド島の日曜日の午後>>は、彼の代表作で、完全な分割描法を確立しました。彼は新印象主義の創始者です。