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企画展履歴

建物をえがく ―心の棲、記憶の器としての建物―

2008年5月10日(土)〜6月29日(日)

建物をえがく ―心の棲、記憶の器としての建物―

絵のモチーフとしての“建物”は、たいへん興味深いものといえます。

もともと西洋の絵画が、教会の建築に伴うものとして発生してきたことを考えても、その関係の深さを知ることができます。近代、現代の画家たちは、さらに建築物を描くことをとおして、物の骨組み(コンストラクション)を浮かび上がらせてもきました。

今回の企画展では、1967年の初個展以来、一貫して「建築」「都市」を描いてきた藪野健の作品を一つの柱とし、さらに、手製の小スケッチブックを持ち歩いて街の建物や橋などを取材し、素描から油彩作品を次々と生み出した松本竣介も、コーナーを設けて展示します。

これに笠間日動美術館所蔵の、建物をモチーフとする他の画家たちの作品をもう一つの柱として、[建物をえがく]ことをテーマに展覧会を組み立ててみようとするものです。

■主な出品作家
松本竣介、藪野 健、村山槐多、五味清吉、熊岡美彦、安井曾太郎、藤島武二、石川滋彦、小山敬三、辻 永、山本彪一、岡田又三郎、金山平三、佐竹 徳、栗原 信、斉藤真一、内田光之助、向井潤吉、鴨居 玲、野口弥太郎、浮田克躬、相原求一朗、森下 武、武本春根、奥谷 博、松浦安弘、山下 充、石垣定哉


鴨居玲 「教会」 1976年 笠間日動美術館蔵

藤島武二 「蘇州河激戦の跡」 1938年
笠間日動美術館蔵

藪野健 「ジオルジオ 君の歌がきこえる」
1989年 早稲田大学蔵

松本竣介「鉄橋近くC」1943年
東京都現代美術館蔵

松本竣介「運河A」c.1942年 東京都現代美術館蔵

藪野健「ルサ広場にて」1996年 府中市美術館蔵

松本竣介「Y市の橋」1944年 個人蔵

山下充「Manoc」1973年 笠間日動美術館蔵

村山槐多「風景」1915年 笠間日動美術館蔵

藪野健「内部空間」1968-70年 個人蔵
主 催財団法人 日動美術財団
後 援茨城県/茨城県教育委員会/笠間市/笠間市教育委員会(予定)
会 期2008年5月10日(土)〜6月29日(日)
開館時間午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで)
休館日毎週月曜日 (但し9月17日、24日(月・祝)は開館、翌日休館)
会 場笠間日動美術館 企画展示館
入館料大人1,000円、大学・高校生700円、中学・小学生500円、65歳以上800円
(20名以上の団体は各200円割引)
※当展覧会の入館券で常設展示のフランス館、日本・アメリカ館と野外彫刻庭園がご覧になれます。
春風萬里荘(北大路魯山人のアトリエを移築した江戸時代初期の茅葺屋根の民家)との共通券:大人1,400円、大学・高校生900円、中学・小学生600円、65歳以上1,100円(20名以上の団体は各200円割引)

関連イベント

■アーティスト・トーク

5月10日(土)14:00〜15:30 <画家・藪野健が自作を語る>

■学芸員によるギャラリートーク

5月17日(土)〜6月29日(日)までの毎週土・日14:00〜14:30

同時開催

■日本・アメリカ館特別展示
2008年5月15日(木)〜9月9日(火)

『キッズ&アニマルズ ―みんなでいっしょにどうぶつを探そう―

関連ワークショップ:クイズラリー・どうぶつを探そう!