笠間日動美術館:学芸員便り

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■朝倉文夫の猫

2017年11月12日

春風萬里荘の紅葉も見頃となりました。
魯山人の木(もく)タイルが敷き詰められた洋間に入ると
いつも一匹の猫が佇んでいます。

朝倉文夫・作《猫》
ブロンズで出来ています。
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朝倉は「東洋のロダン」と呼ばれていました。

自宅にも常時15、6匹の猫を飼っていたといいますから
根っからの猫好きだったのです。
名作の彫刻というのは、どの方向から見てもカタチが崩れていません。
さすが本物の猫を観察しています。
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1964年東京オリンピックの開催にあわせて猫に関する作品を100種仕上げて「猫百態展」を開催したいと考えていたが、自身の死によってこの願いは叶わなかった。
と、ウィキぺディアにあります。
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猫好きの方、春風萬里荘の猫に会いに来てください。
なぜか頭の部分だけ輝いています。
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