「日本の美・富士と花」(2015.1/2-3/1)では、近現代洋画の巨匠の油彩画30点(第1部)と富士山写真大賞展受賞作36点(第2部)を展示しています。
厳寒の折、桜の開花を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。春夏秋冬の花々に富士の姿を追った第2部は、日本人がこよなく愛する「桜」から始まります。
和田賢一《共演》
「桜と富士」を主題にシャッターが切られた写真10点ほどが壁を飾り、まさに「日本の美」が繰り広げられます。一足早いお花見をお楽しみください。
初夏には山つつじ、藤、紫陽花が色を添えます。
田んぼに映る逆さ富士を観れば、蛙の声も聞こえてきそうです。
夏、山頂を間近にして目にするのは強風に耐えて咲く高山植物、富士登山を経験された方には忘れられない光景に違いありません。また裾野には向日葵畑が見事に広がります。
宮川繁《あざみ咲く頃》
秋には裾野のコスモスが華やぎを見せる一方、頂き付近のあざみは首を垂れ色も褪せ始めます。冬将軍は山頂から順に訪れるのです。
そして冬、木々を飾る樹氷は、清廉な美しさを見せてくれます。
梅の花がほころびはじめれば春はすぐそこ・・・その予感を胸に本展は幕引となります。
迫力のある大判写真で四季を巡り、「日本の美」をご堪能ください。
フランス館1Fでは「着物美人 絵画を彩る日本の女性」(1/16-3/29)が始まりました。
こちらは明治から現代までの日本女性に見る美の競演。どうぞお見逃しなく。
(KA)